001 水素 《H》
世界で最初に生まれた元素、万物の起源。宇宙に最も多く存在し、
太陽などの恒星の主成分。水素に火を近づけると一瞬で爆発して水を生む。
その性質を生かしたものがロケットの燃料である。有名な同位体に
ジュウテリウム(二重水素)とトリチウム(三重水素)がある。




002 ヘリウム 《He》
最も軽い希ガスで、最も低い沸点(-268℃)と融点(-273℃)を持つ。
希ガス元素は基本的に語尾が「~on」となるがコイツは例外。
地球の大気より軽いので風船や飛行船などに使われる。吸うと声が高くなる
ことでも有名である(それをド〇ルドダック効果と言う、割とマジで)。
高電圧にかけるとピンク色に光る。




003 リチウム 《Li》
最も軽い金属元素で、第1のアルカリ金属。アルカリ金属は水と激しく反応して
爆発したりするが、このリチウムは比較的穏やかな反応である(発火程度)。
携帯電話などには欠かせない、リチウムイオン電池の素だ。




004 ベリリウム 《Be》
軽く、融点も高いのでバネ等様々な物に使われている有能な元素だが、毒性が強い。
ベリリウムの塵を吸い込むと肺炎を起こす。実はエメラルドの主成分でもある。
だからといってエメラルドを極端に避ける必要はない。エメラルドに毒はない。




005 ホウ素 《B》
単体は脆く硬い半金属元素。使途は多く存在し、ホウ砂をガラスに混ぜ込んで
強化ガラスを生成したり、ホウ酸は目薬などの医薬品に使われ、ホウ酸団子は
「台所とかにいるあのあれ」退治に使用される。植物の必須元素でもあり、
細胞壁の主成分である。




006 炭素 《C》
今日の世界を支える有機化学の主役たる元素。ダイヤモンドや黒鉛も炭素で
できているが結晶構造が異なる(同素体)。全元素中最も融点(昇華点)が高く
非常に優れた素材なので、それでできたカーボンナノチューブや
フラーレンは未来を担う新素材として注目されている。


   

007 窒素 《N》
地球の大気の8割を占める元素。窒素分子は至って無毒なため、モノを一気に
凍らす際には液体窒素がよく使われる。それとは真逆にTNT(トリニトロトルエン)や
ダイナマイトの原料にもなる(ニトロ化合物)。植物の肥料の三大要素の一つであり、
葉を大きく育てる作用がある。安定同位体の窒素15は地球上の全窒素の0.4%を占め、
核磁気共鳴分光法における観測核として使われる。




008 酸素 《O》
今日の人間や動物にとっては必要不可欠な元素、命の源。酸素が持つエネルギーは
大きい(金属を錆びさせたりする等)。そのため昔の生物にとってはキケンな刺激物
だったが、生物が酸素の強力なエネルギーを自らのパゥワーに出来るよう適応&
進化し、今を生きる生物に至る。酸素は火の燃焼を促進する気体でもある。
実は酸素には色があり、冷やして液体酸素にすると淡い青色をしているのが分かる。
酸素原子が3個くっついたものをオゾン(O)と言う。オゾン層は太陽から地球に
向かって降り注ぐ紫外線の中でも有害なものや宇宙線を遮断してくれるバリアだ。
【擬人化あり】




009 フッ素 《F》
第1のハロゲン元素。電気陰性度が全元素中最大であり、比較的どんなものとも
反応する。単体のフッ素やフッ化水素酸は猛毒、ガラスすら腐食させる超危険物。
しかし化合物は安全である。歯磨き粉やテフロン、フライパンなど
我々の生活に大いに役立ってくれている。




010 ネオン 《Ne》
第2の希ガス元素。液体から気体になると体積が1400倍にもなる。
地球の大気より少し軽いのでゆっくりと浮かび上がる気球などに使われる。
吸っても声に変化は起きない。高電圧にかけると赤橙色に光る、それがネオンサインだ。




011 ナトリウム 《Na》
第2のアルカリ金属元素。水と激しく反応して爆発、水酸化ナトリウムが発生する。
コンロで味噌汁をふきこぼした時に発生する黄色い炎、あれはナトリウムの炎色反応だ。
目に優しいオレンジ色の光を出すナトリウムランプはトンネルや街灯などで使われる。




012 マグネシウム 《Mg》
必須ミネラル元素。加熱すると強い光を発しながら激しく燃焼する。マグネシウムリボンが
その実験によく使用される。軽く、リサイクル性にも優れているため合金に
使われる(別名:エレクトロン)。第2族元素ではあるがアルカリ土類金属ではない。




013 アルミニウム 《Al》
土類金属元素。それの合金はジュラルミンと呼ばれる。軽く丈夫なので新幹線、航空機等の
外装に使われるが腐食しやすい欠点がある。一般家庭ではアルミホイル、一円玉の形で
よく見る。アルミは健康に良くないとよく聞くが根拠はまだ明されていない。




014 ケイ素 《Si》
無機化学の主役たる元素。半金属である。ガラスや石、陶磁器に半導体、
シリコン等の素である。珪藻やシダ植物の骨格にもなっている(二酸化ケイ素)。
建築において問題になったアスベストはケイ酸塩鉱物(蛇紋石や角閃石)。


    

015 リン 《P》
生き物に元気を与えてくれる元素。人体不可欠元素。DNAの素(ポリリン酸)や、
生体エネルギーに欠かせないATP(アデノシン三リン酸)を構成している。
それを体内で燃やして初めてヒトは動ける。リンはヒトの尿から初めて発見された。
他にもマッチの側薬(マッチ箱のヤスリっぽいヤツ)に赤リンが使われる。
リンは基本的に無毒。ただしリンの同素体である白リンは猛毒だ。常温で発火するわ
毒ガス出すわで非常に危険。水中に保存する。リンが燃えると青い火を出す。
それが鬼火の原因だと言われている(人体にはリンが含まれてるので)。
尚、リンは脊椎動物における骨格の生成に不可欠である(リン酸カルシウム)。
肥料の三大要素の1つでもあり、農業においても頼もしい仲間だ(リン酸肥料)。
【擬人化あり】




016 硫黄 《S》
腐った卵のような臭いで有名な元素。同素体の数は30以上(単斜やゴム状等)、
全元素の中でもトップクラスの多さだ。加工中のゴムに硫黄を加えて(加硫と言う)
ゴムを硬く強くできる(タイヤ、エボナイト等)。熱すると血色の液体となり、燃えると青い火を出す。




017 塩素 《Cl》
第2のハロゲン。塩素ガス等の毒になったり、カルキや次亜塩素酸ナトリウム等の
消毒薬になったりと用途次第で性質が逆転する。塩化ナトリウムは食卓でお馴染み、
食塩である。洗剤等の『混ぜるな危険』の禁忌を破ってしまうと発生するのが塩素ガス。




018 アルゴン 《Ar》
大気の1%を占める第3の希ガス。どこが希なんだ。不活性ガスの性質を持ち、
めったに化学反応を起こさないため電球のフィラメントの燃焼を防ぐために使われることが多い。
高電圧にかけると紫色に光る。ネオンサインのネオンの代わりに使用されることもある。


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No.072~088    No.089~103

No.104~112    No.113~???

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