113 ニホニウム 《Nh》
第10の超重元素にして日本が初めて発見した元素。かつての仮名称はウンウントリウム《Uut》。
ビスマスと亜鉛をぶつけて合成、半減期は20分。森田浩介博士率いる研究チームの
おかげで日本の理化学研究所が命名権を獲得、2016年6月8日 IUPACより『ニホニウム』の
命名案が出され、そして同年11月30日…ついに『ニホニウム』の名が正式決定された。
故・小川正孝氏のニッポニウム命名失敗の無念を見事晴らすことができた、
元素史においてこれ以上の日本の歴史的快挙は無い。本当におめでとう!




114 フレロビウム 《Fl》
第11の超重元素。かつての仮名称はウンウンクアジウム《Uuq》。
2012年5月30日に正式名が決定。名の由来はロシアの科学者ゲオルギー・フレロフ氏。
プルトニウムにカルシウムをぶつけて合成、半減期は1.1分。陽子と中性子の
魔法数持ちであるフレロビウム298は長い半減期を持つと考えられる(安定の島)。




115 モスコビウム 《Mc》
第12の超重元素。アメリシウムとカルシウムをぶつけて合成。半減期はわずか220㍉秒。
かつての仮名称はウンウンペンチウム《Uup》。113番元素ニホニウムとこの115番元素モスコビウムを
ブチ抜いて先に114番と116番が正式認可された理由、それは114と116が先に合成成功規定をクリアしたため。
認可には『その元素を最低3原子以上合成』且つ『他の研究所でも同プロセスで同じ結果』を出さねばならない。
ロシアのドゥブナ研究所+アメリカのリバモア国立研究所がこの元素の命名権を獲得、2016年6月8日
IUPACより『モスコビウム』の命名案が決定、同年11月30日にニホニウムと同様、『モスコビウム』の
名を正式なものにした。
名の由来はドゥブナ研究所の所在地であるモスクワ




116 リバモリウム 《Lv》
第13の超重元素。2012年5月30日に正式名決定、30原子が確認できたため正式認可された。
かつての仮名称はウンウンヘキシウム《Uuh》。名の由来はアメリカにあるリバモア国立研究所。
キュリウムとカルシウムをぶつけて合成、半減期はたったの61㍉秒。
UFOの燃料という説が唱えられているが化学的な根拠は全く無し、デマも同然である。




117 テネシン 《Ts》
第14の超重元素。ハロゲンで半金属と思われる。かつての仮名称はウンウンセプチウム《Uus》
バークリウムとカルシウムをぶつけて2010年4月に初めて合成・発見された。一応ハロゲン族
ではあるが、もはやここまで来ると性質はほぼ不明。 115番元素と同じくドゥブナとリバモア研究所が
この元素の命名権を獲得、2016年6月8日 IUPACより『テネシン』の命名案が決定、同年11月30日
『テネシン』の名前が正式決定された。後述するオガネソン含め、同日に4つもの元素が
正式命名された事は未だかつて前例の無い、大変喜ばしい事態である。

由来は数多くの超重元素合成に貢献したテネシー大学。そしてハロゲン族なので
ちゃんと末尾が「~ine」で終わっている。




118 オガネソン 《Og》
現在の周期表における最後の元素。おそらく希ガス。カリホルニウムとカルシウムを
ぶつけて合成。かつての仮名称はウンウンオクチウム《Uuo》。半減期は0.89㍉秒。
115,117番元素と同じくドゥブナとリバモアがこの元素の命名権を獲得、2016年6月8日
IUPACより『オガネソン』の命名案が決定、同年11月30日に『オガネソン』の名が正式に決定した。
名の由来はドゥブナ研究所のリーダー的存在である、科学者ユーリ・オガネシアン氏。
しかしオガネシアン氏は2016年11月の時点では存命の人物…即ち、命名された当時は存命であった
故グレン・シーボーグ氏由来のシーボーギウム以来の人名元素命名の掟を破った、第2の例外
人名元素
へと晴れてなれたのだ。 また希ガス元素のため末尾が希ガス元素特有の「~on」となっている。




119 ???????? 《??》
2016年6月現在、未だ未開の地である"第8周期元素"のトップバッターと思われる元素。
仮名称はウンウンエンニウム《Uue》。アルカリ金属と予想される。119番元素合成に向け
数多の研究所が合成実験に励んでいるが未だ成功報告は1つも出ず。
日本の理化学研究所もこの119番元素合成を次の目標に立てている。




120 ???????? 《??》
未開の地、第8周期に存在すると思われるアルカリ土類金属元素。仮名称はウンビニリウム《Ubn》。
119番元素と同様、理論上存在するとは言われるが合成実験による発見報告が一切無い、
つまり1原子たりとも現世に姿を見せたことが無い、真の幻の存在たる元素だ。
理化学研究所はこの元素の合成も目標に入れている模様。



















































137 ???????? 《??》
理論上、存在可能な最後の元素であるとされる幻の中の幻である元素。
仮名称ウントリセプチウム《Uts》。この元素の存在を最初に示唆した物理学者
リチャード・ファインマン氏にあやかり『ファインマニウム《Fy》』と呼ばれることもある。





000 ???????? 《??》
明確に「この物質こそが0番元素だ」とは証明できない、概念じみた存在の0番元素だが、
0番元素という言葉が当てはまる原子なら2つ程存在する。1つは『ニュートロニウム』。
原子番号は言わば陽子数と同じなので、陽子を1つも持たないものこそが0番元素
なのではという理論の下提唱された、しかしニュートロニウムの正体…ぶっちゃけると
ただの中性子である。なので到底元素とは呼びづらいものなのが玉にキズ。

もう1つは『ポジトロニウム』。電子と陽電子がペアになりくるくる回っている原子である。
ただの中性子であるニュートロニウムと比べたら若干元素の体は成しているようだが
陽子も無ければ中性子も無い、要は原子核自体が存在しないので
これもまた元素と呼べるかどうかが怪しい。

だがサクシャとしてはこの2つの意見も踏まえた上で、はるか太古に原子論を
擁立させ今在る元素学の礎を築いてくれた哲学者デモクリトス氏に敬意を表し
0番元素には『デモクリチウム《Dm》』の名を授けてあげたい。



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